クリエイターが知っておきたい税金のしくみを独立前・開業準備・独立後のステップごとに解説。

「ねこのぶーちゃん」というキャラクターで人気のイラストレーター高橋きのさん,「会計王」という会計ソフトで有名なソリマチ株式会社さんとのコラボ記事を執筆しました。

何回かの連載で,これから独立しようと考えている駆け出しクリエイターが知っておきたいお金と税金のしくみを,独立前・開業準備・開業1年後などのステップごとに,やさしく解説します。

第5回のテーマは「法人化」

第5回(最終回)では,クリエイターが法人を設立するとき,特に注意すべき論点として,「源泉徴収」をとりあげて解説します。

法人成りには,節税以外にも長く働くためのしくみづくりやブランディングの強化など,さまざまなメリットがあります。その一方で,法人設立費用などのコスト,社会保険の加入義務,経理事務の負担増などのデメリットがあることも広く知られています。

このデメリットのうち,クリエイターが法人成りする際に無視できないものとして「源泉徴収」があります。小売業や製造業などの業種が法人成りするケースではそれほど問題にならないのですが,著作権ビジネスと関係性が深いクリエイターが法人成りする場合には,大きな負担になることがあります。

クリエイターと税金[第5回]:思っていたより大変?クリエイターが法人化する際の準備と注意点。

なぜクリエイターが法人成りすると源泉徴収事務が負担になるのか?

クリエイターが法人成りすると源泉徴収事務の負担が大きくなるのはなぜでしょうか?
その理由として,①原稿料や作曲料など源泉徴収の対象になる支払いが多いこと,②クリエイター同士の「協業」が多いこと,というクリエイター法人の2つの特徴が挙げられます。

さらに,クリエイターに報酬を支払う際に天引きした源泉所得税は「納期の特例」がつかえず,毎月納付する必要があるため,クリエイター法人の業務負担が大きくなってしまう可能性があるのです。

あなたの推しキャラは?

「ふくねこ商店街 キャラクター紹介」では、キャラクター人気投票も行っています。

ちなみに筆者の推しは,総再生数15回のユーチューバー「はっちゃん」です。再生数については、「クリエイターと税金[第1回]:人も税も中身が肝心?クリエイターが独立前に稼ぐ「お金の性質の違い」について解説」をチェックしてみてください。

今後も,難しい言葉も多くとっつきにくい確定申告などの税金のしくみを,できるかぎりわかりやすい表現や図表をつかって伝えていくことを心がけたいと思います。

人気イラストレーター高橋きのさんのかわいいキャラクター「おんすけ」たちと一緒に,気楽にコラムを読んでいただけるとうれしいです。

みんなの経営応援通信キャラクター

ソリマチ株式会社が発信する「みんなの経営応援通信」の愛らしいキャラクターたち。筆者の推しは総再生数15回のユーチューバー「はっちゃん」です。


(出所)ソリマチ株式会社「みんなの経営応援通信キャラクター”おんすけ”誕生!プロフィール紹介

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